通信業界の最大の展示会Interop Tokyo 2018 に行ってきました。
様々な通信企業が出展し、最新で先端の技術を紹介しあっており熱気も凄かったです。
会場で様々な企業の担当者と有意義な名刺交換も出来ましたので、Interop の醍醐味は担当者との双方向コミュニケーションにあり、と改めて感じた訳です…!
さて皆さんに、今回伝えしたいのは、「5G」が変える世の中についてです。
※5G (第5世代移動通信システム)
おそらく皆さんが友人やご家族に「5G」って何?日本の何が変わるの?」
と聞かれる機会もこれから増えてくると思います。
実際5Gにより何が変わるのかの各企業のイメージをまとめると、
「遠隔映像技術」、「AI・人工知能技術」、「VR(仮想現実)、AR(拡張現実技術)」の
一般化です。
「遠隔映像技術」
これまでの通信量を何倍も倍増可能にする事で、より鮮明な映像の
通信が可能になります。
遠隔医療、遠隔診療、遠隔技術指示、遠隔設計、遠隔指示、
例えば、1つの高いスキルの専門家が遠隔映像を通してスキルトランスファーや、遠隔指示をして活躍する場が
増えるでしょう。
「AI(人工知能)」
例えば今は画像認証の技術は発展していますが、動画認証、映像技術の
向上、そして大量の情報をネットワークにより通信が可能になる事でそのデータを分析するAIの技術の向上により、様々な分野での自動学習、ソリューション提供が行われていくでしょう。
例えば、防犯カメラの映像の解析技術と、AIを組み合わせる事で、犯罪率の減少や、テロ組織などの活動を
防止する事にもつながるでしょう。しかし同時に監視社会や個人情報保護
など、警察と個人の関わりについても検討が必要なのは言うまでもありません。
犯罪・交通事象・警備事象の予測における
ICT活用の在り方に関する提言書
「VR、AR」
VR、AR(仮想現実、拡張現実)の一般化は、疑似体験の機会を
圧倒的増やす事で考える力や、より多くの疑似経験を増やす事でできる
でしょう。そして、5GによりVR、ARの情報を、通信でやり取りする事により双方向のVR、ARの情報交換が可能になります。
それぞれで、取り組んでいた事例を具体的に紹介します。
NECが提案するこれからの5G
遠隔医療
5Gによる遠隔診療で、離れた地域にも専門医の医療サービスを
自動運転
高度遠隔操作
KDDI・大林組・NEC、5Gを活用した建設機械による遠隔施工の実証試験を実施
「AI(人工知能)」
これからは異常判定を自動化、ビックデータ化していく事が
SEの仕事でないだろうかと思わされたマクニカネットワーク
の展示
「VR、AR(仮想現実、拡張現実)」
ライブ体験
LiVRation
「実際にライブに観に行く事を超えるエンタメの可能性」
株式会社アルファコードは、250万円程度でVRの教育ビデオを手掛け
既に体験動画が制作されていました。
富士通総研
VR/ARに今、参入する意義 ―20年後の勝者になるために―
「クラウド」
ALIBABAとSoftBankが組んだ AlibabaクラウドでGoogleへ対抗
Alibabaクラウド
中国アリババのクラウド事業がAWS並のバケモノになりつつある件
一般社団法人 高度ITアーキテクト育成協議会(AITAC)
ネットワーク、サーバーエンジニアの成長を体系化し、提供する協議会
ネットワークの基礎技術 構築・運用技術 設計方法
サーバの基礎技術 スケーラビリティー 仮想化技術
最新ネットワーク制御技術 サービス仮想化 統合管理技術
を体系化し、一般化していこうとする理念です。
「なくすをなくす」
BlueTooth 忘れ物タグ Mamorioについて、この様なタグチップとBluetoothとスマホを組み合わせる事で、スマホからタグが一定期間離れた際は、アラートを出して、忘れ物を無くそうと言う試みが、Mamorio。
このMamorioを、社内の貸与品に付けて、一元管理しようと言うのがMamorio Office、まだ試験段階ではありますが、忘れ物の6割は交通機関の忘れ物センターに届くと言う統計から、JRや、各交通機関の忘れ物センターに、タグの検知器を設置して、その運用を始めたとの事で、Iotと、ネットワークを使った未来を感じる展示でした。
このように、数々の出会いと気付きがあったInterop Tokyo 2018
来年は、是非皆さんも時間があれば足を運んで頂いて、それぞれの気づきにつなげて頂ければと思います。