第1回: We Give, We Gainとは?幸福度と成功の関係

Give & Take」の法則にあるように、与え合う関係はビジネス成功の鍵です

「We Give, We Gain」――一見シンプルなこのフレーズには、深い意味があります。人に何かを「与える」と、巡り巡って自分も何かを「得る」。実はこれ、単なる道徳的なお説教ではなく、ポジティブ心理学や経営学の研究からも裏付けられた法則なんです。

例えば、幸せな従業員は生産性が高く、結果的に成功しやすいことが大規模調査で示されています。(※1)

幸福感が高い人ほど、仕事・人間関係・健康などあらゆる領域で良い成果を出しやすいのです​。つまり「成功したから幸せになる」のではなく、「幸せだから成功する」逆転の因果があるのです​。(※2)

また、「与える」行為そのものが私たちの脳にプラスの効果をもたらします。誰かを助けたり感謝を伝えたりすると、脳内ではオキシトシンやドーパミンといった“幸せホルモン”が分泌され、喜びや信頼の感情が高まることが神経科学の研究でわかっています​。(※3)

​つまり、人に親切にすると自分の脳が幸福を感じるようにできているのです。職場でも同様に、同僚に協力したり感謝の言葉を掛け合うことでチームワークが向上し、結果的に業績も伸びるという報告があります。(※4)

上司が部下に感謝を示すと、その部下の働く意欲が増し、生産性が向上したという実験結果もあるほどです​

nuvancehealth.org。社会心理学者のアダム・グラントは「他者に惜しみなく与える人こそが、長期的には最も大きな成功を収める」傾向にあると述べています​

社会的意義と経済的インパクト: 「We Give, We Gain」の理念は企業経営にも応用できます。社員同士が知識やサポートを与え合う企業文化では、信頼関係が築かれイノベーションが生まれやすくなります。実際、チームワークを重視し周囲に貢献する従業員ほど、昇進や高評価を得る割合が高いことが分かっています​

dailygood.org。逆に利己的な人は組織内で協力を得られず、成果を出しづらい傾向があります​

dailygood.org。つまり、「与える人」が増えることはそのまま組織全体の幸福度と生産性を高め、経済的な成功につながるのです。企業レベルでもCSR(企業の社会的責任)やボランティア活動に積極的に取り組む会社は、ブランドイメージ向上や従業員エンゲージメント向上を通じて長期的な利益を得ています。**「Give(社会価値の提供)する会社が、Gain(信頼や業績)を得る」**というわけです。

本シリーズでは、「We Give, We Gain」の考え方を軸に、個人の幸福習慣からチーム・社会の在り方までを紐解いていきます。幸福度と成功の関係を科学的エビデンスから学びながら、日常生活やビジネスで実践できるヒントを紹介します。まず次回は、幸福度を高める最も基本的な習慣のひとつ、「感謝」の力について見ていきましょう。

引用文献
※(1) 引用 幸福と成功の関係 パーカーヒューストン氏

※(2) 引用 幸福と成功の関係

※(3) 感謝の気持ちを伝え、実践すると、脳内で何が起こるでしょうか?

nuvancehealth.org

※(5) 与える側はトップに上り詰めます。 アダム・グラント

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